★三田村城の残存土塁(自宅から100㍍)を調査中の著者
清水修吾(しみず・しゅうご) 長浜市在住。高校日本史教諭として長年勤務し、退職後は郷土史研究に専念。 北近江・南近江の中世史を中心に、地域史料の調査・整理・執筆活動を続けている。
略 歴
1948年生 1970年 同志社大学卒業
1970~2008年 県立高校教諭(社会科)
1981年 夜間定時制高校に勤務し大学院修了 文学修士
2008~2025年 専門学校講師・近江中世史研究会 主宰
回 顧 録
①厄年 ― 教壇に生きた日々
教職二十余年の冬、生徒たちが大学入試センター試験「日本史」の自己採点をしている教室に呼ばれました。質問に丁寧に答えながら、問題作成者の意図や学力の本質にも触れました。 授業後、生徒たちは「清水先生は進学指導もすごい」「予備校の先生みたい」と語り合い、囲碁部の女子生徒は「いつか互先で対局したい」と夢を語りました。 師弟を超えた真剣な学びの時間は、教師として忘れがたい思い出です。まさに「教師冥利」に尽きます。
② 還暦 ― 命を救った出会い
還暦を迎えた頃、突然の病で市立長浜病院に入院。O先生率いる外科チームの7時間に及ぶ手術で命を救われました。 退院時に「無理をしないこと」と言われ、その教えを今も守っています。 人生は出会いの積み重ねです。偶然の出会いが命をつなぎ、教師として生徒に尽くした日々を振り返ると、感謝と反省が入り混じります。
③ 日々是好日 ― 老兵の哲学
2025年3月まで教壇に立ち続け、教職生活は55年。授業では常に立ち、ユーモアと知的満足を心がけました。教育とは究極の「知的サービス業」です。 科学文明の進歩は便利さをもたらす一方で、自然災害や環境悪化という警鐘も鳴らしています。 今は早寝早起きし、自然への感謝と謙虚さを忘れずに生きています。 マッカーサーの言葉「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」に共感し、過去を自分の財産にして穏やかな余生を送りたいと願っています。 合掌
趣 味
囲碁 ・・・本書の副題も「秀吉も一目置いた武士団」としました。

「座右の銘」・・・人生の拠所として肝に銘じています
善人なをもて往生をとぐ いはんや悪人をや (親鸞)・・・悪人こそが阿弥陀仏の救済の対象である。すべての衆生が煩悩に満ちた「悪人」と見なされ、仏の慈悲にすがる必要がある。
真理は寒梅のごとし、敢えて風雪を侵して開く (新島 襄)・・・「真理似寒梅 敢侵風雪開」校祖の漢詩(直筆) 明治23年(1890)作 大学を卒業した時の記念品です。表装して書斎に飾り、夢を追っていた青春時代を懐古しています。